特許の金額はいくら?出願〜登録までの費用をわかりやすく解説(2026年版)
特許は「出願すれば終わり」ではなく、出願→審査請求→登録→維持(年金)という流れで費用が発生します。さらに、弁理士に依頼する場合は特許庁費用とは別に、弁理士費用がかかります。
1) 特許の費用は大きく2種類
① 特許庁に払う費用(法定費用)
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出願料
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審査請求料
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登録料(=設定登録・特許料の年金) など
特許庁の料金表は公式に公開されています。
② 弁理士など専門家に払う費用(任意費用)
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明細書作成、請求項設計、図面作成
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中間対応(拒絶理由通知への意見書・補正書)
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先行技術調査 など
事務所により幅がありますが、料金表を公開しているところもあります。
2) 特許庁費用の目安(出願〜登録まで)
(A) 出願料:14,000円(固定)
特許出願の出願料は 14,000円です。
(B) 審査請求料:138,000円+(請求項数×4,000円)
特許は、出願しただけでは審査されません。**審査してもらうための「審査請求」**が必要で、料金は
**138,000円+(請求項数×4,000円)**です。
(C) 登録料(特許料・年金):請求項数で増える
登録後は、権利を維持するための年金(特許料)を納付します。近年の出願(2004年4月1日以降に審査請求)では、
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第1〜第3年:毎年 4,300円+(請求項数×300円)
…などの体系です。
3) 【具体例】請求項10個の特許、特許庁費用はいくら?
例:請求項10個で進めた場合(概算)
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出願料:14,000円
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審査請求料:138,000+(10×4,000)=178,000円
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登録後(第1〜第3年の年金):(4,300+10×300)=7,300円/年 → 3年分で21,900円
合計(特許庁費用の目安):213,900円(+必要に応じて他手数料)
※実務では「登録時に何年分納付するか」「請求項数をどうするか」で前後します。
4) 弁理士費用の相場感(どこで差が出る?)
弁理士費用は案件難易度・図面枚数・請求項数・中間対応回数で大きく変わります。
よくある内訳イメージ(目安)
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出願書類作成(明細書・請求項等):20万〜40万円程度のレンジが紹介されることがあります
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事務所によっては、明細書作成+中間対応の料金例を公開しているところもあります(例:明細書作成料・中間対応費用などの掲載)。
中間対応(拒絶理由通知)が“総額を左右”
審査で拒絶理由が出た場合、意見書・補正書の対応が必要になり、1回ごとに費用が増えるのが一般的です。ここが「安く見積もってたのに高くなった」の最大原因です。
5) 追加で発生しがちな費用
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先行技術調査(出願前にやると無駄な出願を避けやすい)
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図面作成(機械系は増えやすい)
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書面提出の電子化手数料(オンラインではなく紙提出の場合に発生:手続1件2,400円+書面1枚800円の加算)
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海外展開(PCT等):国際出願は手数料改定もあり、金額規模が一段上がります(例:2026年1月1日から国際出願関係手数料改定)。
6) 特許費用を抑えるコツ(実務で効く順)
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請求項を「強い少数」に絞る(審査請求料・年金が請求項数で増える)
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出願前に“先行技術調査”で勝ち筋を確認(無駄な出願を減らす)
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中間対応が増えない設計(明細書の質と請求項設計が重要)
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「将来分割」前提で最初から広く書く戦略(ケースによる)


